ウェルネスプログラムその1温泉と健康(身体的健康と精神的健康編)

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ウェルネスプログラム1温泉と健康
ウェルネスプログラム1温泉と健康

こんにちは、サイト管理人のnano(ナノ)です。
今回のコラムでは、就労移行支援のベルワーク久喜で行われている作業療法士が行うウェルネスプログラムその1温泉と健康(身体的健康と精神的健康編)を紹介します。
就職活動の際のストレス軽減や就労してからも継続的に働くために役に立つ「身体的健康「や「精神的健康」について理解を含め健康的な日々を送る方法などについてわかりやすく解説をおこなっていきます。

ベルワーク久喜に在籍している作業療法士は、久喜すずのき病院の病棟で「精神科作業療法」を担当していた経験のあるスタッフです。

ウェルネス(wellness)って何?

ウェルネスは、単に病気でないだけでなく、「身体的、精神的、社会的に良好な状態」を積極的に追求し、より良く生きようとする生活態度全般を指します。1961年にハルバート・ダン博士が提唱し、現代では医療、食、運動、メンタルケアなど、多様な分野で取り入れられています。

ウェルネスの主な要素

wellness

身体的健康:適切な食事、運動、睡眠など、健康な体を維持するための活動

    

精神的健康:ストレス管理や心の安定を図り、精神的な充実感を得ること

   

社会的健康:良好な人間関係を築き、社会とつながっていると感じること

  

環境的健康:心身の健康を支える環境を整え、快適に生活すること

ウェルネスプログラムその1温泉と健康 目的

就職活動では自分の内面と向きあうことや苦手と感じるものに取り組むなど日にストレスや疲れを感じることが多くあります。また、特にこの秋から冬場にかけては、体が冷え免疫機能が低下しやすくなります。そこで身近にある温泉を利用してストレスや疲れを和らげ健康的な日々を送ることを目的とします。

ウェルネスプログラムその1温泉と健康 内容

温泉の成り立ちから温泉の医学的効果やその根拠、泉質による効能、安全な入浴の仕方について講義を行います。

温泉の成り立ちとは?

温泉は、主に「雨水」「マグマ」の力で生まれます。

  1. 雨水が地下へ浸透
    • 地表に降った雨水が、地下深く(数KM)までしみ込みます。
  2. 地熱で温められる
    • 地下深くにはマグマ溜まりなどによる地熱があり、水が温められます。
    • (場所によっては、マグマ溜まりとは関係なく、地球内部の普通の熱で温まる場合もあります)
  3. 地上へ湧き出る
    • 温められた水が、圧力や浮力で再び地上へ上昇し、湧き出たものが温泉です。
    • このとき、水は地下の岩石からミネラル(温泉成分)などを溶かし込んでいます。

地下で温められた水が、地上に湧き出たものが温泉です。

温泉の医学的効果やその根拠

温泉の効能は、主に温熱効果水圧効果浮力効果、そして温泉の化学成分の4つの要素から成り立っています。


1. 温熱効果(お湯の熱による効果)

  • 効果: 血行促進、新陳代謝の向上、痛みの軽減、リラックス効果。
  • 根拠:体が温まることで血管が拡張し、血液の循環が良くなります。これにより、疲労物質や痛みの原因物質が流れやすくなります。
    自律神経の副交感神経が優位になり、リラックス状態(鎮静効果)が得られます。

2. 水圧効果(水による体への圧力)

  • 効果: マッサージ効果、血液やリンパ液の流れを助ける。
  • 根拠:浴槽に浸かると、水の重みで体全体に圧力がかかります。これにより、手足に滞りがちな血液が心臓に戻るのを助け、むくみの改善にもつながります。

3. 浮力効果(水に浮かぶ力)

  • 効果: 関節や筋肉への負担軽減、運動機能の回復。
  • 根拠:水に浸かることで体重が約10分の1程度に感じられ、重力から解放されます。これにより、普段負担がかかっている関節や筋肉が緩み、リハビリや運動がしやすくなります。

4. 化学成分効果(温泉に含まれる成分による効果)

  • 効果: 含まれる成分(例:塩分、硫黄、炭酸など)に応じた特有の効果。
  • 根拠:皮膚から成分が吸収されたり、蒸気とともに吸入されたりすることで、それぞれの成分が持つ薬理作用(例:殺菌作用保湿作用血管拡張作用など)を発揮します。
泉質による効能

温泉の効能は、その化学成分(泉質)によって異なります

塩化物泉 (NaCl)保湿・保温効果が非常に高い。「熱の湯」とも呼ばれ、湯冷めしにくい。切り傷、皮膚の乾燥、冷え性などに良い
硫酸塩泉 (CaSO₄)傷の湯・脳卒中の湯とも呼ばれる。高血圧症、動脈硬化、切り傷、火傷、皮膚病などに良い。
炭酸水素塩泉(NaHCO₃など)クレンジング効果があり、肌がすべすべになる。「美人の湯」と呼ばれる。切り傷、皮膚病、冷え性、肝臓病などに良い
硫黄泉 (H₂S など)独特の臭いがあり、殺菌作用解毒作用がある。皮膚病、アトピー、糖尿病、慢性関節リウマチなどに良い
酸性泉 (pHが低い)強い殺菌作用を持つ。アトピー性皮膚炎や慢性皮膚病などに良いが、肌が弱い人は注意が必要
含鉄泉 (Fe など)貧血に良いとされる。「婦人の湯」とも呼ばれ、月経障害や更年期障害などにも良い
安全な入浴の仕方とは?

お風呂に入る前

水分補給はマスト! 🥛:入る前と出た後に、お水をコップ一杯飲んでおきましょう。汗をかくので、脱水予防になります。

かけ湯は必ず!:いきなり熱いお湯に入るのは心臓に負担がかかります。手足からゆっくりお湯をかけて、体を「これから入るよ〜」って慣らしてあげましょう。

湯船に浸かっている時

長湯しすぎない!:熱いお湯なら10分くらいを目安に。気持ちいいけど、長く浸かりすぎると体力を消耗します

お風呂から出る時

ゆっくり立ち上がる!:これが一番大事です。急に立ち上がると、血圧が急に下がって「くらっ」と立ちくらみを起こしやすいので、壁や手すりやがあれば掴んで、ゆっくり出ましょう。

湯上がりも水分補給!:お風呂を出た後も忘れずに水分を補給しましょう


気になる温泉の効能や自宅近くの温泉を探すワーク
利用者さんの反応は?

講義では利用者さんにパソコンやスマホを使用して気になる温泉の効能や自宅近くの温泉を探すワークを行いました。

利用者さんからは、温泉の医学的効果では様々な効果を学ぶことができて良かった。その中でも「たんぱく質を回復させ美肌になる。」という効果では利用者様から「詳しく聞きたいです!」などの反応を多くありました。

気になる効能の温泉を検索され、中でも含よう素泉※「(がんようそせんとは、温泉水1kg中によう化物イオンを10mg以上含む泉質で、2014年に「鉱泉分析法指針」で新たに追加)」や含鉄泉(温泉水1kgあたり鉄分(総鉄イオン)を20mg以上含み、空気に触れると赤褐色に変色する温泉)などの疲労回復や健康増進の効能がある温泉を検索されている方が多くおりました。

玉県内でも多くの温泉があること、自宅近くにも温泉があるなど発見があり「いってみたい。」との声があり温泉についての知識と活動量があがるモチベーションにつながります。
安全な入浴方法ではヒートショックの危険性や予防についても、ご高齢の方だけではなく若い方も注意が必要な事を共有を行い日常生活でも生かせる基礎知識をアップしました。

まとめ

冬場になるとウイルスが流行や気温の低下など体調を崩しやすくなっていきます。
ベルワーク久喜のウェルネスでは、幅広く健康を捉え、利用者さんの健康的な生活を送れるウェルネスプログラムを提供していきたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今回は身近にある温泉を取り上げました。温泉につかることで体が温まり免疫力の向上、心理的リラックス効果など様々な効果を得られます。就職活動や就労した後も、ストレスや疲れを和らげ健康的な日々を送ることのきっかけになれば幸いです

少しでもこのコラムが就活・就労に向けての情報としてお役にたてれば何よりです。

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あなたにぴったりの職種を希望に沿いながらいっしょに探していきましょう!就労への準備は毎日一歩一歩が大切です。ベルワーク久喜の就労支援プログラムに参加することで、自然と着実に力がついていきます。
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